口頭発表で失敗したくない!英語プレゼン3つのコツ

2015年9月10日 11時57分

From 柳澤

英語での学会発表・・・。
どうにか無事に乗り切りたい。
檀上で頭が真っ白、なんてことは絶対に避けたい!
今度こそは絶対に失敗して恥をかきたくない!
 
英語での学会発表は誰もが緊張します。
日本語でも人前でのスピーチは緊張するひとが多いのですから、英語でプレゼンとなれば、ガチガチに緊張してしまうのも当然のことです。
 
しかし、緊張するのが当然だからといって、あなたのパフォーマンスが低くてもいい、大勢の参加者の前で格好悪いところを見せてもいい、ということにはなりませんよね。
 
それに学会発表は、あなたの研究の成果をアピールするせっかくのチャンスなのですから、しっかりと結果を残したいところです。
 
では、どうすれば失敗を避けることができるのでしょうか?
 
本当は、英語でのコミュニケーションスキルをあげ、リスニング・発音・スピーチのトレーニングを受け、英語でのプレゼンテーションをひたすら練習すればいい、ということはあなたもご存知だと思います。
 
しかし、わかってはいても、英語のプレゼンスキルの習得のために、そこまで時間も労力もお金もかけられない、というのが忙しい研究者の方の実情ではないでしょうか。
 
そこで、今のあなたの英語力をフル活用し、あなたの実力を最大限に引き出すためのコツを3つご紹介しましょう。
 
この3つのコツを次のあなたの学会発表の準備に取り入れてみてください。
きっと今までよりもプレゼンターとしてのパフォーマンスが向上するでしょう。

英語プレゼンのコツ:その1 ネイティブの発音を目指さない

私たちは日本語を母語とする日本人です。英語は私たちにとっては外国語です。だから、学会発表の檀上で、英語ネイティブの発音を目指す必要なんてありません。
 
ネイティブのような発音でなくても、きちんと意味が通じてさえいれば、日本人特有の発音のクセが出てしまってもまったく問題ありません。
 
もちろん、きれいな発音を目指すことは大切ですが、きれいな発音ができないことがコンプレックスとなり、必要以上に委縮してしまっては元も子もありません。
 
それよりも、堂々と大きな声で、クリアな発音を心がけましょう。
(もちろん、抑揚のない棒読みはNGですよ。)
そして、英単語のアクセント、イントネーション、リズムに注意を払うようにしてください。
 
こうすることで、多少の日本人なまりの発音があっても、ネイティブにとってはグッと聞き取りやすい英語になります。
 
あなたのプレゼンで使用する専門用語や複雑な単語の発音・アクセントは事前に辞書等で確認し、練習しておきましょう。
 
【注意点】
よくある落とし穴としては、簡単な単語でもアクセントの位置を間違って覚えてしまっていることがあげられます。
 
たとえば、integrateのアクセントは多くの方が間違えてしまっている例です。
正しくはin/te/grateと、第1音節にアクセントを置きます。
が、第3音節にアクセントを置いてしまっている日本人は多くいます。
アクセントのよくある間違いの代表例です。

英語プレゼンのコツ:その2 スピーチ原稿を読まない

「緊張して英語が出てこなくなってしまったら・・・」と思うと怖くて、スピーチ原稿がないと檀上に上がれない、という方も大勢いらっしゃいます。
特に、几帳面な日本人にはこの傾向が強いようです。
 
たまに、用意した英語の原稿に目を向けたまま、棒立ちでひたすら英文を読み上げるようなシーンを見かけますが、このようなスタイルの発表者を見て、あなたはどう感じますか?
 
きっと「あ~、英語での発表に慣れていないから原稿を用意して読んでいるんだな」「その気持ちわかるなぁ」と共感はできたとしても、高い評価は与えないと思います。
 
これと似ていますが、パワーポイントの資料に文章を羅列し、その資料を終始読み上げるような発表も避けましょう。
 
聴き手は、プレゼンターとしてあなたが発信するメッセージを待っています。
あなたは原稿を読んだり、スライドを読み上げるマシーンではありません。
 
あなたは専門家として、聴衆にメッセージを届けるためにプレゼンテーションをするのです。
資料に書いていない詳しく興味深い情報を伝え、聴衆の理解を深めるためにそこにいるのです。
 
ですから、しっかりと聴衆とアイコンタクトを取り、身振り手振りを交えて、コミュニケーションをとろうとする姿勢を見せましょう。
 
そして、あなたの研究の成果、メッセージを聴き手に届けようとする気持ちを前面に出してみましょう。このあなたの気持ちは、きっと会場にいるひとたちに届くはずです。
 
想像してみてください。
同じだけの英語力で、発音のレベルも同程度だとしたら、原稿を読み上げている発表者と、聴き手にメッセージを伝えようと目をみて一生懸命訴えている発表者のどちらが印象に残るでしょうか。

英語プレゼンのコツ:その3 上手な人のプレゼンを見て学ぶ

どんなスポーツでも、最初は先生やコーチのお手本を見て、まねをしながら練習を繰り返し、少しずつ上達していきます。
それと同じように、英語でのプレゼンテーションも上手なひとがどのように行っているのかを実際に見て学ぶことは、プレゼンのスキルアップに非常に有効です。
 
目前に学会発表を控えている場合には、「悠長にそんなことしているヒマはないよ!」と思われるかもしれませんが、10分前後の短いプレゼンテーションでもとても参考になるものがインターネット上にはたくさんあります。
 
特におすすめなのは、TED Talksです。
日本語用のサイトにアクセスすると、日本語の字幕が出てしまうので、英語サイトから直接ご覧になったほうが英語プレゼンには役立ちます。
 ↓
http://www.ted.com/talks
 
このサイトにはたくさんのすばらしいプレゼンテーションが掲載されています。
あなたの興味のあるタイトルの動画をご覧ください。
 
その際、次のポイントに注意してみてください。
 
1 プレゼンの構成
2 メッセージの伝え方
3 効果的なキーフレーズの使い方
4 アイコンタクト
5 ボディランゲージ
 
特に、英語でのプレゼンは、ロジカルな構成が重視されるので、どんな構成になっているのかを分析してみて、アウトラインを書きだすとよいでしょう。
 
そして、Introduction、Body、Conclusionのそれぞれのセクションで、どのような言い回しを使っているのかも注意して聴いてください。
 
きっとあなたのプレゼンにも使える便利なフレーズが見つかるでしょう。
 
たとえば、オープニングの入り方や、次のスライドに移るときの言い回し、図や写真を紹介するときの言い回し、質疑応答のときや最後のあいさつの言い回しなど、いくつかのプレゼンを見てみると、それだけで場面ごとに便利な言い回しを学ぶことができます。
 
しかも、TED Talksで使われているフレーズであれば、スマートで効果的であることは間違いありません。
 
ぜひ、達人たちの巧みな技を参考にして、あなたのプレゼンにも取り込んでください。

まとめ

英語での学会発表に苦手意識を持っている日本人はたくさんいます。
それは、英語が外国語である私たちには、言語の壁という大きな障害が立ちはだかるので、ある意味当然のことと言えるでしょう。
 
けれど、苦手意識を持ったまま、いつものとおりの準備で発表に臨めば、今までの延長線上の結果が得られる可能性が高くなります。
 
一方、もし、今までと少し違う観点からあなたの学会発表のチャンスを捉え、ここでご紹介した3つのコツをうまく活用していただけば、きっと、あなたの今の英語力をフル活用することができ、結果としてパフォーマンスを高めることにつながるでしょう。
 
それでは、改めて3つのコツを振り返ってみましょう。
 
その1 ネイティブの発音を目指さない
→その代わりに、堂々とクリアな発音を心がけ、イントネーション、リズムを取り入れましょう。
 
その2 スピーチ原稿を読まない
→原稿を読み上げる、資料を読み上げるだけの発表ではなく、聴き手にあなたのメッセージを届けることをGoal設定して、しっかりとコミュニケーションを取りましょう。
 
その3 上手な人のプレゼンを見て学ぶ
→TED Talksなど達人たちのプレゼンから、構成や各場面でのフレーズを参考にして、あなたのプレゼンに取り入れましょう。
 
学会発表まで時間がない場合、この3つのポイントに絞って集中的に準備を進めてみてください。
もちろん、練習が必要なのは言うまでもないことですが、きっと焦点が絞られることで、効果的な練習にすることができると思いますよ。
 
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