4.ダブルチェックによる厳密な品質管理

日本語から英語に翻訳する場合、弊社では安定した品質を確保するために作業工程を4つに分けて行っています。

まずひとつ目が、日本人の翻訳者による英訳の作業です。次に、戻ってきた訳文を、品質管理者に回してチェックをします。そこでは、訳抜けがないか、誤訳がないかをチェックしたり、固有名詞、専門用語の裏づけを取ります。その後、ネイティブの校閲者がリライトを行い、ネイティブの校閲者が自然な英語に仕上げたものをコーディネーターのほうに戻します。最後に、品質管理者もしくはコーディネーターが原文との意味のずれが生じていないか、語弊のある表現はないかなどの最終的な調整と再チェックを行って、お客様に納品するという工程になっています。

日本語から英語への翻訳の作業工程

何重にもチェックすることで、専門性の高い文書でも自然な英文に仕上げます。


通常の論文翻訳の場合、ネイティブの校閲者と翻訳者もしくは品質管理者との間で、2往復から4往復の質問のやり取りをします。

時間と手間はかかりますが、あいまいな文章やぎこちない文章のまま納品するというのではなく、弊社では疑問点をクリアして、きちんとした形にしてお客様にお届けするということにこだわっています。

ここまでのチェックを徹底して行っている会社は翻訳業界でも少数派だと思います。また、ネイティブチェックが入っていない英訳が標準で、ネイティブチェックは別料金になるという翻訳会社も多いのですが、弊社の場合はネイティブチェックを含めた仕事が標準です。

論文の英訳にこれくらいの手間がかかるのは当然なのですが、最近は研究機関でも価格競争が非常に激しいので、この工程をいくつかスキップして価格的な競争力をつけるという流れもあります。

しかし、私たちはあえて、そうした流れに逆らいたいと思っています。なぜなら、研究論文は、研究者の方が一所懸命研究をして、海外に向けてやっと発表できる場です。翻訳で手を抜いたり、作業を端折ることで品質が落ちてしまうというのは非常にもったいないことだからです。弊社では、お客様の側から余程のご事情がない限りは、正規の工程を踏んで、良い品質のものをお届けしたいと思っています。