TOEICの文法問題で取りこぼしを避ける5個のテクニック

From 中谷
 
TOEICでのテストの出題はどうなっているかというと
 
・リスニング 45分 100問
 
Part1 写真描写問題10問 Part2 応答問題 30問 Part3 会話問題 30問
Part4 説明文問題 30問
 
・リーディング 75分 100問
 
Part5 短文穴埋め問題40問 Part6 長文穴埋め問題 12問 Part7 長文読解問題48問
 
となっています。
 
点数を確実に取っていくならリスニングにポイントをおくのが効率的です。更に高得点を狙うのであれば、リーディングでも確実に点数を取る必要がありますが、2時間で200問をこなすのは、なかなか難しいものです。
 
私も以前TOEICを受けたことがありますが、2時間で200問全てを解くことはできませんでした。
 
リーディングの75分で出来るだけ多くの問題を解こうと思うのであれば、時間配分のテクニックが大きなカギとなってきます。
 
今回は、TOEICのスコアアップにつなげるという視点から、テクニックだけに焦点をあてた内容を紹介させていただきます。もちろん、TOEICはあなたの英語力を測定するためのひとつの指標ですので、英語力そのものを鍛えることが何よりも重要になります。
 
が、せっかく英語力を向上させてもTOEICのスコアになかなか反映されないという場合には、もしかしたらTOEIC独特の試験に対してコツがつかめていないだけかもしれません。
 
そんなときはぜひ、これからご紹介する方法を試してみてくださいね。
 
■目次
テクニックその1 Partごとに時間配分を決める
テクニックその2 問題を引きずらない
テクニックその3 問題文よりも先に選択肢をチェックする
テクニック4 関連する単語も一度に覚える
テクニック5 設問を把握してから問題文を読む

テクニックその1 Partごとに時間配分を決める

先ほど「時間配分テクニックが大きなカギとなる」と書きましたが、ただ漠然と「ここに何分」と決めただけでは、時間が足らなくなるのは目に見えています。
 
そこでPartごとに回答時間を決めておくと、焦らずに問題を万遍なく解くことができます。
 
たとえば、Part5の短文の穴埋め問題は40問で、かなりのボリュームがあります。コツとしては、短文なので「まずはサッと解く」、「Part7の問題を解くためのウォーミングアップ」という気持ちでどんどん解いていきましょう。
 
平均目安の1問30秒で解いていこうとすると、40問解くには20分かかります。けれど、1問につき20秒で解くようにすれば40問を14分で終わらせることができ、平均目安の20分より6分短縮することができます。この6分をPart7の長文読解問題にあてることができます。
 
ここでは、20秒で解けなかったらさっさと次の設問に移る、という割り切りがポイントです。少々ハードルは高いのですが、Part5を1問5秒ペースで解けるようになると、Part7で時間を多く使えるようになり、落ち着いて長文読解に取り組むことができるため点数を伸ばすことができます。

テクニックその2 問題を引きずらない

200問と問題数が多いTOEICでは、1つの問題にこだわる必要はありません。1つの問題にこだわると、限られた時間でより多くの問題を解くのが難しくなってしまいますし、スコアアップを目指すのであれば非効率な解答法になってしまいます。
 
少し考えてもわからない問題があれば、そこはパスして次の問題にいきましょう。
 
1つの問題を確実に解くのも大切かもしれませんが、問題数の多いTOEICではそれよりも問題数を次から次へこなしていった方が、スコアアップにつながります。

テクニックその3 問題文よりも先に選択肢をチェックする

Part5やPart6では、問題文よりも先に選択肢に注目するとスピードアップに繋がると言われています。ここでのコツは、選択肢の内容から設問を2つのタイプにわけることです。
 
1つめのタイプは、「選択肢の単語が似ている場合」です。
2つめのタイプは、「選択肢の単語がバラバラの場合」です。
 
1つめの「選択肢の単語が似ている場合」の多くは、文法についての設問なので空欄の前後だけを読んでも問題を解くことができます。
 
2つめの「選択肢の単語がバラバラの場合」には、たいてい文脈についての設問なので全文を読んでから回答していくほうがよいでしょう。
 
ちょっとした違いなのですが、私はこのテクニックを知ってからそれまでよりも問題を早く確実に解けるようになりました。また、「問題文を全部読み終えないと手がつけられない」という焦りがなくなったので、リーディングに対する苦手意識も消えました。

テクニック4 関連する単語も一度に覚える

これは私もTOEICの勉強の1つとして行っていた方法です。
 
たとえば、imagineといった単語の場合、形容詞のimaginableや名詞のimaginationといった単語も一度に覚えます。
 
具体的にどんなふうに勉強していたかというと、私の場合はハガキサイズのカードを使っていました。まず、そのカードの表にimagineと書いたら、そこからツリーのようにimaginable、imaginationと書いて単語の意味を記し、裏には例文を書き写していました。
 
こうするとimagineに関する単語を一度に覚えられるうえに、簡単な単語帳にもなります。一度作ってしまえば、ひとつずつ単語を辞書で引くよりも早く意味を調べられますし、カードを作る過程で語彙力も自然と増えました。

テクニック5 設問を把握してから問題文を読む

問題数が一番多いPart7では問題文を何度も読み返していると、時間配分が狂うだけでなく解答時間を短くしてしまいます。それを防ぐためには、「問題文を何度も読まない」ことです。
 
何度も読まないためにはどうしたらよいのでしょうか。
 
そのためには、問題文ではなく設問を先に読むのがコツです。どんな設問があるのかを先にざっくりと把握してから問題文を読むと、読み取るべき情報やポイントがわかるため、要領よく解答できるようになります。
 
また、長文問題の最初から最後まですべての文章を隈なく理解しようとすると時間もかかってしまいますが、設問に関係のなさそうな部分は細部にあまりこだわらずにサッと目を通すだけ(おおまかな意味を把握するだけ)にすれば、時間短縮にもつながります。
 
そして設問の答えに関係のありそうな部分を重点的に丁寧に読み込みます。
 
このとき、設問に合わせて問題文を区切ると答えが見つかりやすくなることがあるので、これも一つの裏ワザといえます。
 
そして答えがAだと思ったら他の選択肢は読まずに、次の問題に進みましょう。
ちょっとした時間ではありますが、読む必要のない選択肢は飛ばした方が時間は稼げます。
 
英語の長文問題というのは、パッと見ただけで「うわ、長い!」と思ってしまうことがありますが、問題文を分割したり先に設問を見て、少し問題文に慣れてから読み進めていくと、必要以上に緊張したり身構えたりせずに済みます。また、短時間で解答するというコツも身についてきます。
 
なお、TOEICの長文読解でも「わからなかったら、次の問題へ」というあきらめが大事だと思います。わからない設問で立ち止まって何分も費やすより、次の設問に進んでわかるところを確実に解答していったほうが点数の取りこぼしが減ります。制限時間内に解答しきれなかった経験のある方は、これだけでもちょっとしたスコアアップにつながります。
 
あきらめるというとマイナスイメージがあるかもしれませんが、いったんわからない設問から離れると意外なところで答えが見つかったりすることもあります。「とりあえず保留中」と考えれば、見切りをつけて次の問題へ進むのも悪くはないし、スコアアップのためのコツの1つではないかなと思います。

※まとめ※

リーディングは100問ありますが、制限時間内にすべてに回答するためには、何よりも英語を早く読む力が必要になります。TOEICは問題も設問も選択肢もすべて英語です。つまり、取りこぼしを避けるためには、わからない設問に何分も時間をかけるのではなく、どんどん先に進み、解答できる設問から解いていくのがポイントです。そのための具体的なテクニックを5つご紹介しました。
 
テクニックその1 Partごとに時間配分を決める
テクニックその2 問題を引きずらない
テクニックその3 問題文よりも先に選択肢をチェックする
テクニック4 関連する単語も一度に覚える
テクニック5 設問を把握してから問題文を読む
 
努力をしているのにスコアが思うように伸びない、という場合には少し目先を変えて、こんな裏技的な解答のテクニックも必要かもしれません。せっかく正しく解答できる設問があるのに、時間切れでスコアにつながらなかったというのは本当にもったいないことですから。
 
試しに過去問でこのテクニックを使ってみてもおもしろいかもしれません。
ゲーム感覚でぜひ、楽しんでみてくださいね。
 
追申:
もし、あなたが英語力を活かして翻訳者になりたい、という場合にはこちらの教材が参考になると思います。
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