英語ネイティブの翻訳者に聞く口語的表現 ~コロナウィルスの流行により造られた新しい言葉~
2020年7月22日 16時08分
今回は英語ネイティブの翻訳者によるカジュアルトークをお届けします。
※今回ピックアップした言葉は、他人を軽蔑するような意味合いを含みますが、
この使用を勧める目的の記事では決してありません。
この言葉にはそうしたニュアンスが含まれる、ということを知っていただくことで、
軽蔑する意図がないのにこの言葉を間違えて使ってしまい、
後から恥ずかしい思いをした、という日本人にありがちな落とし穴を
防ぐためにご紹介いたしました。外国語の言葉の意味を大まかに知るだけでなく、
その言葉に含まれるニュアンスまで理解することの大切さ、
また、このような言葉が存在するという一つの情報を
記事としただけである点をご理解ください。
※英語原文は日本語記事の下に掲載しています。
この使用を勧める目的の記事では決してありません。
この言葉にはそうしたニュアンスが含まれる、ということを知っていただくことで、
軽蔑する意図がないのにこの言葉を間違えて使ってしまい、
後から恥ずかしい思いをした、という日本人にありがちな落とし穴を
防ぐためにご紹介いたしました。外国語の言葉の意味を大まかに知るだけでなく、
その言葉に含まれるニュアンスまで理解することの大切さ、
また、このような言葉が存在するという一つの情報を
記事としただけである点をご理解ください。
※英語原文は日本語記事の下に掲載しています。
世界的に流行しているコロナウィルスに関連する言葉として、
COVIDiot という表現を耳にされたことはありますか?
コロナウィルスのパンデミックが世界に広まるなか、
そのパンデミックがどれほど私たちの文化に影響を与えているのかを
示すような新しい言葉が生まれ、日常会話の英語として使われるようになりました。
‘social distancing’は、今では当たり前に使われる言葉となりましたが、
パンデミックの最中の人々の言動を表すために造られた
より口語的な言葉、それが「COVIDiot」です。
この言葉はTwitterで#COVIDIOTとしてトレンドとなっていますが、
‘COVID-19’ と ‘idiot’を組み合わせて造られた表現で、
軽蔑的な意味合いを持っているようです。
そして、この言葉の意味は、パンデミックが始まってから
少しずつ変化を遂げてきたように思われます。
VocabularyToday.comのサイトでは、
COVIDiotに対して次のような定義付けをしています。
COVIDiot という表現を耳にされたことはありますか?
コロナウィルスのパンデミックが世界に広まるなか、
そのパンデミックがどれほど私たちの文化に影響を与えているのかを
示すような新しい言葉が生まれ、日常会話の英語として使われるようになりました。
‘social distancing’は、今では当たり前に使われる言葉となりましたが、
パンデミックの最中の人々の言動を表すために造られた
より口語的な言葉、それが「COVIDiot」です。
この言葉はTwitterで#COVIDIOTとしてトレンドとなっていますが、
‘COVID-19’ と ‘idiot’を組み合わせて造られた表現で、
軽蔑的な意味合いを持っているようです。
そして、この言葉の意味は、パンデミックが始まってから
少しずつ変化を遂げてきたように思われます。
VocabularyToday.comのサイトでは、
COVIDiotに対して次のような定義付けをしています。
この定義には4つ項目がありますが、そのうちのひとつは他と少し異なっています。
“A foolish person who hoards groceries, needlessly spreading COVID-19 fears, and depriving others of vital supplies”
「食料を買い溜めする、COVID-19の恐怖を不必要に拡散する、
必要物資を他人から奪い取る愚かな人」というのは、
今年初めにパンデミックが始まった頃の最初の定義でしょうか。
世界中の多くの人が、ウィルス流行のニュースが出回り始めた頃、
トイレットペーパーを買いに走りましたが、食料を求めて喧嘩をしたり、
過剰な量の食品や水をパニック買いしたりする人々を映した動画が
インターネット上にたくさん出ていました。
そのため、コロナウィルスを恐れて、その恐怖心のためにパニックを起こし、
身勝手な行動を取った人たちがCOVIDiotsと呼ばれていたようです。
しかし、他の3つの定義は、人々のコロナウィルスに対する認識が
どのように変化してきたのかを表しているように思えます。
アメリカでは死亡者数が増えているにもかかわらず、
マスクを付けることを拒否する人や、
ソーシャルディスタンスのルールを守らない人たちが多く存在し、
このような人たちが今、恥ずべき行為としてインターネットの動画に出ています。
現在は、コロナウィルスを恐れずに、自己中心的と思える行動を取る人たちが、
COVIDiotsと呼ばれる対象になっているようです。
~編集後記~
他人を軽蔑するような意味合いを含む言葉は、聞いていて決して気分の良いものではありません。新しい言葉を知るのは一つの知識ではありますが、今回取り上げた表現は個人的には使いたくないというのが正直な感想です。
とにかく、この不安な状況が一日も早く収束に向かうことを願うばかりです。
とにかく、この不安な状況が一日も早く収束に向かうことを願うばかりです。
(英語原文)
COVIDiot
As the COVID-19 pandemic spreads throughout the world, colloquial English has adopted new terms that show how the pandemic is influencing culture. The term ‘social distancing’ has become commonplace now, but a more informal word has been coined to represent the behavior of people during the pandemic—COVIDiot. It’s been trending on Twitter as #COVIDIOT.
A combination of the terms ‘COVID-19’ and ‘idiot;’ the term is derogatory and its meaning has changed somewhat since the pandemic began. VocabularyToday.com offers the following definitions for COVIDIOT:
There are four parts to this definition, but one of them is slightly different than the others. The definition “A foolish person who hoards groceries, needlessly spreading [COVID]-19 fears, and depriving others of vital supplies,” was the original definition at the start of the pandemic earlier this year. Many people across the world raced out to buy toilet paper when news of the spread of the virus began circulating, and there were many videos on the Internet that showed people fighting over groceries and panic-buying excessive amounts of food and water. So, people who were scared of COVID and panicked at first and acted selfishly because of their fear were called COVIDiots.
But the other three parts of this definition show how the perception of COVID-19 has changed. Despite the rising death toll, there are many people in the US who selfishly refuse to wear masks or observe social distancing rules, and they are the ones being shamed by Internet videos now. So it is the people who do not fear COVID and are acting selfishly who are now called COVIDiots.
As the COVID-19 pandemic spreads throughout the world, colloquial English has adopted new terms that show how the pandemic is influencing culture. The term ‘social distancing’ has become commonplace now, but a more informal word has been coined to represent the behavior of people during the pandemic—COVIDiot. It’s been trending on Twitter as #COVIDIOT.
A combination of the terms ‘COVID-19’ and ‘idiot;’ the term is derogatory and its meaning has changed somewhat since the pandemic began. VocabularyToday.com offers the following definitions for COVIDIOT:
There are four parts to this definition, but one of them is slightly different than the others. The definition “A foolish person who hoards groceries, needlessly spreading [COVID]-19 fears, and depriving others of vital supplies,” was the original definition at the start of the pandemic earlier this year. Many people across the world raced out to buy toilet paper when news of the spread of the virus began circulating, and there were many videos on the Internet that showed people fighting over groceries and panic-buying excessive amounts of food and water. So, people who were scared of COVID and panicked at first and acted selfishly because of their fear were called COVIDiots.
But the other three parts of this definition show how the perception of COVID-19 has changed. Despite the rising death toll, there are many people in the US who selfishly refuse to wear masks or observe social distancing rules, and they are the ones being shamed by Internet videos now. So it is the people who do not fear COVID and are acting selfishly who are now called COVIDiots.