日本で暮らす英語ネイティブの翻訳者から、シャワルマという料理について話を聞きました。[文頭見出し]
2020年8月21日 15時53分
※英語原文は日本語記事の下に掲載しています。
大きな都市に住まれている方は、シャワルマを売っているお店や
移動販売車を見たことがあるかもしれません。
シャワルマは中東の料理で、鶏、牛、七面鳥、羊などの肉を薄く切り、
垂直な回転肉焼き器に串刺しにして、串を回転させてローストするものです。
ローストした肉は削ぎ切りにし、生野菜、ピクルス、ガーリックソースなどの
他の具材と合わせ、平たいパンで包んで提供されます。
カナダ・オタワのシャワルマ専門店の写真。コックが鶏の肉片を削ぎ落しています。
牛肉も左側の肉焼き器の串に刺されています。
シャワルマの一般的な食べ方は、平たいパンに包み、トーストする方法です。
中東以外の大都市にあるシャワルマの専門店や移動販売車は、
多くの場合、レバノンから移民してきた家族たちが経営しています。
19~20世紀のあいだ、レバノンから次々と世界へ移民した人たちがいました。
人々が世界の別の場所に移民する場合、
食文化は常に彼らと一緒に移民先へもたらされ、その国の文化に影響を与えます。
例えば、私の故郷のカナダのオタワでは、
朝の3時、4時くらいまで開いているシャワルマの専門店や
移動販売車がたくさんあります。
夜飲みに出かける人たちは、たいてい締めにシャワルマを食べます。
私もオタワに住んでいる頃は何度もそのようにしてきました。
このようなシャワルマの専門店の中には、
hookah(中東で嗜まれている、フレーバーが付けられた水タバコ)を
食べに来た客に提供しているところもあります。
しかし、店内で出されているシャワルマはテイクアウトもすることができ、
人気のあるナイトスポットへ出張し、
路上で若者にシャワルマを売っている移動販売車もあります。
このようなシャワルマの専門店は、店がある地域の文化を豊かにし、
文化の多様性が高まってきている傾向を象徴しています。
東京でもシャワルマの専門店をいくつか見かけたのは、嬉しい驚きでした。
他の国から日本へ来て生活し、仕事をしている移民の数は、
私が2001年にはじめて日本へやってきた頃と比べると、はるかに増えています。
日本で多様な民族の人々を目にするのは、私にとって喜ばしいことです。
彼らは必ず自分たちの文化をシェアしようとしますし、
日本の人々の視野を広げてくれる存在だからです。
東京や他の大きな都市に住んでいる方には、
シャワルマを試すことを強くお勧めします。
たいていのお店はテイクアウトを提供しているでしょうから、
持ち帰りにすればご自宅でゆっくり楽しむことができると思います。
大きな都市に住まれている方は、シャワルマを売っているお店や
移動販売車を見たことがあるかもしれません。
シャワルマは中東の料理で、鶏、牛、七面鳥、羊などの肉を薄く切り、
垂直な回転肉焼き器に串刺しにして、串を回転させてローストするものです。
ローストした肉は削ぎ切りにし、生野菜、ピクルス、ガーリックソースなどの
他の具材と合わせ、平たいパンで包んで提供されます。
カナダ・オタワのシャワルマ専門店の写真。コックが鶏の肉片を削ぎ落しています。
牛肉も左側の肉焼き器の串に刺されています。
シャワルマの一般的な食べ方は、平たいパンに包み、トーストする方法です。
中東以外の大都市にあるシャワルマの専門店や移動販売車は、
多くの場合、レバノンから移民してきた家族たちが経営しています。
19~20世紀のあいだ、レバノンから次々と世界へ移民した人たちがいました。
人々が世界の別の場所に移民する場合、
食文化は常に彼らと一緒に移民先へもたらされ、その国の文化に影響を与えます。
例えば、私の故郷のカナダのオタワでは、
朝の3時、4時くらいまで開いているシャワルマの専門店や
移動販売車がたくさんあります。
夜飲みに出かける人たちは、たいてい締めにシャワルマを食べます。
私もオタワに住んでいる頃は何度もそのようにしてきました。
このようなシャワルマの専門店の中には、
hookah(中東で嗜まれている、フレーバーが付けられた水タバコ)を
食べに来た客に提供しているところもあります。
しかし、店内で出されているシャワルマはテイクアウトもすることができ、
人気のあるナイトスポットへ出張し、
路上で若者にシャワルマを売っている移動販売車もあります。
このようなシャワルマの専門店は、店がある地域の文化を豊かにし、
文化の多様性が高まってきている傾向を象徴しています。
東京でもシャワルマの専門店をいくつか見かけたのは、嬉しい驚きでした。
他の国から日本へ来て生活し、仕事をしている移民の数は、
私が2001年にはじめて日本へやってきた頃と比べると、はるかに増えています。
日本で多様な民族の人々を目にするのは、私にとって喜ばしいことです。
彼らは必ず自分たちの文化をシェアしようとしますし、
日本の人々の視野を広げてくれる存在だからです。
東京や他の大きな都市に住んでいる方には、
シャワルマを試すことを強くお勧めします。
たいていのお店はテイクアウトを提供しているでしょうから、
持ち帰りにすればご自宅でゆっくり楽しむことができると思います。
~編集後記~
日本でよく知られているケバブとシャワルマは何が違うのだろうと思いましたが、調べてみると、国や地域によって呼び方が異なるだけで、ほぼ同じ料理のようです。私も留学していた頃、現地の友人と一緒に夜食用のケバブを食べに行ったことを思い出しました。
今はコロナウィルスの影響で海外旅行は我慢しなければいけない状況ですが、
いろいろな国の料理について調べ、自分で作ってみるのも楽しそうですね。
今はコロナウィルスの影響で海外旅行は我慢しなければいけない状況ですが、
いろいろな国の料理について調べ、自分で作ってみるのも楽しそうですね。
(英語原文)
hawarma—Cultural Diversity through Cuisine
If you live in a large city, you have likely seen shops or trucks serving shawarma. Shawarma is Middle Eastern cuisine where meat like chicken, beef, turkey, or lamb is cut into thin strips and then skewered on a vertical rotisserie to roast as the spit rotates. This meat is then cut off in chunks, combined with other ingredients, like fresh vegetables, pickles, and garlic sauce, and served as a wrap in a flat bread.
(写真上記)
A picture of a shawarma shop in Ottawa, Canada. The cook is cutting off chunks of chicken. Beef is also available from the rotisserie on the left.
(写真上記)
A common way to eat shawarma is wrapped and toasted in flatbread.
Shawarma shops or trucks in big cities outside of the Middle East are oftentimes operated by Lebanese migrant families. Emigration from Lebanon across the world occurred in waves during the 19th and 20th centuries. When people migrate to another area of the world, they always bring their cuisine culture with them, and this influences the culture of their host country. For example, in my hometown of Ottawa, Canada, there are numerous shawarma shops and trucks that are open until 3 or 4am. People who go out to drink at nighttime will usually finish off their night by having shawarma. I have done this numerous times when I lived in Ottawa. These shawarma shops also sometimes offer a hookah—a waterpipe from the Middle East used to smoke flavored tobacco—to customers who dine in. However, shawarma in shops is also served for take-out, and there are sometimes trucks that travel to popular nightspots and serve shawarma to young people right on the street.
These shawarma shops enrich the culture of the regions they operate in, and symbolize a trend towards increased cultural diversity. I was pleasantly surprised to even see several shawarma shops in Tokyo. The number of migrants coming to live and work in Japan from other countries has increased so much from when I first moved here in 2001. It makes me happy to see people of diverse ethnicities in Japan, because they will inevitably share their culture and broaden the perspective of the Japanese people.
If you live in Tokyo, or another big city, I highly recommend trying shawarma. They will very likely be serving take-out, so you can order some and eat it in the comfort of your home.
If you live in a large city, you have likely seen shops or trucks serving shawarma. Shawarma is Middle Eastern cuisine where meat like chicken, beef, turkey, or lamb is cut into thin strips and then skewered on a vertical rotisserie to roast as the spit rotates. This meat is then cut off in chunks, combined with other ingredients, like fresh vegetables, pickles, and garlic sauce, and served as a wrap in a flat bread.
(写真上記)
A picture of a shawarma shop in Ottawa, Canada. The cook is cutting off chunks of chicken. Beef is also available from the rotisserie on the left.
(写真上記)
A common way to eat shawarma is wrapped and toasted in flatbread.
Shawarma shops or trucks in big cities outside of the Middle East are oftentimes operated by Lebanese migrant families. Emigration from Lebanon across the world occurred in waves during the 19th and 20th centuries. When people migrate to another area of the world, they always bring their cuisine culture with them, and this influences the culture of their host country. For example, in my hometown of Ottawa, Canada, there are numerous shawarma shops and trucks that are open until 3 or 4am. People who go out to drink at nighttime will usually finish off their night by having shawarma. I have done this numerous times when I lived in Ottawa. These shawarma shops also sometimes offer a hookah—a waterpipe from the Middle East used to smoke flavored tobacco—to customers who dine in. However, shawarma in shops is also served for take-out, and there are sometimes trucks that travel to popular nightspots and serve shawarma to young people right on the street.
These shawarma shops enrich the culture of the regions they operate in, and symbolize a trend towards increased cultural diversity. I was pleasantly surprised to even see several shawarma shops in Tokyo. The number of migrants coming to live and work in Japan from other countries has increased so much from when I first moved here in 2001. It makes me happy to see people of diverse ethnicities in Japan, because they will inevitably share their culture and broaden the perspective of the Japanese people.
If you live in Tokyo, or another big city, I highly recommend trying shawarma. They will very likely be serving take-out, so you can order some and eat it in the comfort of your home.