文芸翻訳~「花子とアン」を見て~

2015年11月4日 14時51分

昨年NHKの朝ドラとして放送された、「花子とアン」。
今になって、ふと思い出し、村岡花子さん翻訳の「赤毛のアン」を読み返しています。

放送していた時期には、ドラマの影響で図書館の一角に、村岡さんの翻訳作品がクローズアップ
されていました。
ですが、ドラマの影響でどの本も貸し出し中で、結局借りるのをあきらめたほどでした。

その時に改めて、「赤毛のアン」をはじめ、村岡さんの翻訳がいかにたくさんの人たちに
愛されているかを、再確認しました。

赤毛のアンの初版が1952年ですから、63年経ってもたくさんの人たちから読まれ、
愛されているというのは、本当にすごいことですよね。


ドラマの方も、翻訳者の村岡花子さんのことはもちろん、昔の翻訳者さんの様子を知りたくて、
毎日欠かさず見ていました。

ドラマのワンシーンで、花子さんが「この本を○○日で仕上げないといけないの!」といって
翻訳にのめりこむ場面がありました。

思わず「そんな厚い本をそんな短期間で翻訳仕上げるなんて無理でしょ!」とついつい仕事がら、
家でつっこんでしまいました。

今と違って全てがマニュアル作業ですから、翻訳者さんの苦労は並大抵ではなかったと思います。

もちろん現代はすべてのスピードが速くなっていることで、翻訳に要求されるスピードも相当な
ものですが…

ドラマを見て、電子辞書やインターネット、パソコンなどの技術の進歩で、翻訳業も大きく変っただろうな
と思う一方、一人でコツコツと地道な作業を重ねる姿や、英語や翻訳への深い情熱は、今も昔の
翻訳者さんと変わりません。

翻訳者さんによると、論文など難易度の高い文章の翻訳を専門にしている方でも、文学などソフトの分野
の翻訳は、解釈が広いので、全く別物なのだそうです。

確かに有名な作品で、複数の翻訳者さんの訳本が出ている場合、翻訳者さんの解釈によって、
大きく印象が変わる場合がありますよね。

私は手軽に翻訳本ですが、読書の秋なので、原書で英文学を楽しむのもいいですね。


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