「ポルトガルのポルトガル語」と「ブラジルのポルトガル語」

2015年11月6日 14時58分

社内スタッフが、ポルトガル語の翻訳の勉強中ということで、ポルトガル語について
調べてみました。

ポルトガル語は、ポルトガル、ブラジル、アフリカの6各国(アンゴラ、カーボヴェルデ、
ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ、モザンビーク、サントメプリンシペ)などで公用語とされています。
 
ポルトガルとブラジルでの話者は約2億1千万人で、世界で7,8番目の言語です。
ポルトガルが15世紀半ばから世界各地へ進出したことが、このような広い言語地域につながっています。
 
日本でのポルトガル語話者は、主にブラジルからの移民の方々。
その数は約25万人にのぼると言われており、中国・韓国につぐ数を占めています。
 
ブラジルの経済成長が見込めるということもあり、ブラジルの言語という理由で、
ポルトガル語学習のきっかけや、需要が生まれる場合が多いようです。
 
ところで皆さん「ポルトガルのポルトガル語」と、「ブラジルのポルトガル語」では
違いが少なくないことをご存じでしょうか?
 
アメリカ英語とイギリス英語のように、英語も各地で発音や単語、言い回しなど違いがありますよね。
ポルトガル語も同じことです。
 
当社スタッフによれば、ブラジル式とポルトガル式とでは違いが大きいので、両方を並行して
学習していくのは難しいとのこと。
 
ポルトガル式で学習した人は「ポルトガル人との会話は問題なくても、ブラジル人の
ポルトガル語は全然わからない」くらいだそうです。
 
スタッフは、大学でポルトガル語を学び、その後ポルトガルへ留学したところ、文法、発音、
単語における違いが大きくて、通じないことが多く、初めはとても苦労したそうです。
 
また日本でポルトガル語を学ぶとなると、教材はほとんどブラジル式。
ポルトガルのポルトガル語教材はなかなか見つからないということです。
 
実際、当社でもポルトガル語への翻訳は、ほとんどがブラジル人の方向けの文章のため、
原則ブラジル式でしあげています。
 
ポルトガルでも、ブラジルの影響力は大きいようで、2013年には旧宗主国であるポルトガルが、
公式にいくつかの単語のスペルで、ブラジル式に変更をしました。
市民はこれまでのスペルを使うことも少なくないようですが…
 
ポルトガル語に興味を持ったら、どの国で使いたいのか早い段階で決めるのが近道になりそうですね。
 

ポルトガルのすてきな風景

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